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NYLON100℃ 27th SESSION「消失」

(12/3 紀伊国屋ホール)
初日に行きました。前日にプレビュー公演があり、curioさんが注意事項を書いていらっしゃった為に、紀伊国屋ホールが初めてだった事もあり安心して見れました。ありがとうございます。(id:boxcurio:20041202)
客入れアナウンスが本当にちょっと面白いので5分前には席に着いてることをおすすめです。それから今回はなんと休憩なしで2時間40分というのにびっくり。前回公演は休憩挟んで3時間ちょい、その前に行った時も3時間20分くらいだったから、休憩ありだろうとくくっていたのだが、実はこの日、7時からローソンカードのチケット優先予約があったので、休憩時間に携帯で取ろうと思ってたのに、それが出来ないことが分かって半ば諦めかけてたのだけど、とりあえず終わったらすぐ確認しようと思ってた。しかし、終わった頃にはすっかり舞台の世界に入り込んでしまい、アンケート書いて帰りの電車に乗って少しするまで気がつかなかった(笑)*1それだけ素晴らしい舞台でした。
内容はまだ公演が長く続くので避けるとして、パンフレットが1800円ですごいボリュームなのでおすすめです。見本もあるので見てから買えます。写真集ぽいページと、ケラさんが舞台に関わって来年で20周年だそうで、それに向けての計画についていろいろな方が語られてたり、ケラさんの略歴と全舞台タイトル一覧も。今回の出演者と出演者がリクエストした人との対談ページがありました。松永さんが友近と対談してたり、みのすけさんがオーケンと対談してたり(笑)やっぱり昔の思い出を語っていたよ。舞台中で流れるテーマ曲の歌詞と解説も載っています。


もう見たよという方や、まだチケット取ってない方向けにネタばれしない程度に内容と感想を少し書きます。もうチケット取ってこれから行く方は見ないでね。
出演:犬山イヌコ みのすけ 三宅弘城 大倉孝二 松永玲子 客演:八嶋智人
場面はクリスマスの飾り付けがしてある部屋。主役はそこに2人きりで暮らす兄弟で、大倉さんが兄(39歳)でみのすけさんが弟(35歳)役。設定は現代の日本ではなく架空の国で、戦争が終わったばかりで町のあちこちが爆撃でやられている。兄弟はとても仲が良くて、周りからはちょっとどうかと思うほど。兄弟はクリスマスパーティーに弟スタンリーのガールフレンドのスワンレイク(犬山さん)を呼んで、告白しようとするが、あることが元で怒られてしまう。翌日、兄弟の幼なじみのドーネン(三宅さん)がやってくる。そこに下宿しにやってきた女性が松永さん。注目のナイロン初登場である八嶋さんは、壊れたガスを直しにやってきたサービスマン役。
オープニングで兄弟の生い立ちが語られて、スクリーンが降りて映像が流れるのだが、これがとても美しい。冬の夜空に白い線で描かれたイラストや文字が解けていくような感じ。話が進んで行くと、映像の意味が繋がってくるのね。私は兄弟ものに元々弱いので、ここでもうすでにちょっとうるっと来てしまった。だってちょうど「ハガレン」の最新刊読んで来てたし。ちょっと設定が似てたし(笑)*2兄弟にはある秘密があり、それを知っているのはドーネンだけで、私も見ててもすぐには分からない。次第にその謎は明かされて行くのだ。中盤全員が揃ったところで、劇中のコント部分があってすごく笑える。前作「男性の好きなスポーツ」でも、コントパートが面白かった。ケラさんらしいなと思うところ。だから好きなんだよね。でもクライマックスに行くにしたがって、シリアスになっていく。兄弟がお互いを想うところは美しくて切なくて、泣けてしまいます。

*1:結局取れたから結果オーライだけど

*2:「鋼の連金術師」どちらも見た方には分かってもらえるのではないかしら。全然違うじゃん!とも言われそうだけど