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6/11 NYLON100℃ 36th SESSION 公演「黒い十人の女〜version100 ℃〜」@青山円形劇場(夜)

この週末は予定が急に変わって慌ただしかった。本来はナイロン公演、翌日の最終日を取ってたのだけど、急に旦那の予定が夜に入って、昼の回だから間に合うかと思ってたら間に合わず、急遽前日に交換しようと思ったが、ナイロンは人気劇団なので前売りは終了、交換を探してもなかなか見つからず。当日券にチャレンジと思いかけたところ、演劇ファンのチケット掲示板にて交換相手が見つかりました。大変感謝です。

さて、演劇ファンなら1公演2回は見るところだけど、私はケラさんファンなのでご挨拶も目当てだったりするので最終日1本狙いという邪道なのです(苦笑)この日はINU-KERAがありご挨拶はマチネだった(残念)でもナイロン公演は信頼のブランドなので絶対に面白いと思ってます。いつも映像も素晴らしいので楽しみですし、何より今回は初めて行く円形劇場で、この空間でないと味わえない空気があると思っていたので、その通りに行けて本当に良かったです。円形劇場は映像で見た事あったけど(水戸さんのライブ)考えていたよりも狭く感じました。
今回は原作ありでオリジナルでなかったので、原作も見た事がなかったのでどうだろう?と思ってました。有名な映画という事ぐらいしか知らず。なんとなく、十人の女が男を取り合う話なんだろう〜ぐらいで(笑)
開演前、円形の舞台にはセットらしいセットは置いてなくって、回りの壁にテレビが埋め込まれたセットと白いスクリーン、ここにオープニング映像や劇中で使われる映像が出る。使われたイラストや映像も当時の昭和の感じで、なおかつ古くさすぎず今も通じるようなカッコよさを感じました。
舞台で使われるセットは、俳優さんたちが持ってくるんですね。おおかた脇役の女性がテレビ局内という舞台なので、局の専用のエプロンをして運んでくる。ダンスっぽい振り付けをしながらスマートに置いてました。
みのすけさんが中心の男で、モテモテすぎる(笑)十人が揃うまでの前半の流れがワクワクしました。シリアスなストーリーだけど、ちょいちょい、ちょこちょこっと出てくる笑いの部分がたまらなくて(笑)やっぱケラさん大好き!そして10人の女優さんたちがみんな魅力的でカッコイイ。着物の峯村さんと村岡さんが凛々しかったし、女優役の松永さんのランジェリー姿がセクシーで、面白い動きをする場面もあって良かったです。とっくみあうシーンがもう一度見たかった〜。歌手役の中越さんが歌うシーンの踊りが可愛いのと、細くて美人!その仲良しの先輩でエレベーターガールの緒川たまきさんはめっっちゃ緒川たまきさんだった(笑)ボケっとした美人で、中越さんに突っ込まれるっていうコンビになってた。
中盤から集まった10人が、男を取り合うどころかみんなで復讐しようって事になって、それでもそれぞれが自分の都合のいいように運ぼうと腹を探り合う。そこにひょっこり出てくる11人目の女の性格がまた面白かった。あっさりと裏切るところになんとも爽快感が(笑)
脇を固める俳優さんも魅力的で味がありすぎ。芸能会社の藤田秀世さん、昔の健康時代から見てて今の貫禄っぷりがこう、イヤーな感じのオヤジ役がはまりすぎてて感慨深い(笑)情けないけど色男でモテモテのみのすけさんに対して、女にふられっぱなしの若いアナウンサー役の小林高鹿さんもいい味だしてました。手がかゆくて、だんだん悪くなってげっそりのメイクが可笑しかった。その気持ち分かるって思った(笑)これはきっと原作にはないんだろうな〜と(知らないけど)ケラさんらしい演出だと思いました。それと、印刷会社社長役の村岡さんが後半死んじゃって、幽霊状態でつっこみ入れるシーンが笑った。これも原作にあるのか知らないけど、ケラさんだよなぁ〜と。後半に出てくるセリフ、誰が言ってたのか忘れちゃったけれども、いつかみんな死ぬのよ。という部分も。ここも脚本を読んでみたいと思った。
最後どうやって話が終わるのか、ありえなさそうな結末だと思ったけど、これは原作そのまんまなんだろうな。そう思って調べてみたら、展開は同じだけど終わり方が全然違ってました。原作では女優を追ってるけど、舞台では男を中心に10人が囲って終わっている。
使われていた音楽も、ケラさんが好きそうだなーっていう、80年代のムーンライダーズっぽい感じで素敵でした。
カーテンコールの挨拶では、円形舞台に全員揃って舞台がぐるぐると回っていました。村岡さんのお辞儀が役そのままの深いお辞儀で素敵だった(笑)そして最後にみのすけさんのさわやかな笑顔で丁寧に全方向にお辞儀をしてくれました。