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大人計画「イケニエの人」

(11/19 世田谷パブリックシアター
まだまだ公演中なので、具体的な内容は避けます。私が大人計画の本公演を見るのは初めてで、前に松尾さん作の舞台を見たのは、たしか90年のWAHAHAプロデュースの「神のようにだまして」(駅前劇場)だったはず。逆算すると17歳ですよ。はぁ〜・・。若かった。面白かったし強烈だった印象がある。たぶん若かったから余計にだったと思う。当時は小劇場系にはまりかけたのだけど、その後バンドの追っかけに行ってしまったので(笑)長い事遠ざかってたわけ。ちょっともったいない事をした。もっとバランスよく舞台も見ておけばよかったのにと思うが、それもすぎた事で仕方ない。そう思ったのは、今回この「イケニエの人」を見て、私とそれより上の世代にツボなネタもちりばめられてたのが面白いのだけど、ここ最近の時事ネタを取り入れられたのも多かったし、普遍的な人間の業みたいなものが表現されていたところが、15歳〜20歳くらいの若い子にも面白いのではないかと思ったので。
以下ちょっとだけネタばれにつき
私はあまり色々な演劇を見てないからたいそうな事はいえないし、脳の処理があまり優れてないので、多くの登場人物や名前や、伏線を1回見ただけではぴんとこない。漫画化してページめくって見直してみたいような。ホラーっぽいところは、小さい頃読んだ梅図かずおの漫画みたいで。登場人物の名前は、どこから元ネタが来てるのかな。「雨利」はそのままだけど(笑)その「雨利」はクドカンが女性役で、夫役の阿部サダヲに関西弁で例えツッコミを炸裂させるのが面白かった。マダム風の衣装もとてもカワイイ。また平岩紙ちゃんのワンダフルワールド系のカントリー風衣装でカンフーするところがすごく可愛かった。
それから忘れちゃならないのが、誰でも触れられたくない若い頃にやったイタタな事があるというか(笑)私はナゴムギャルの末裔に片足入れてたので。タイトルは、有頂天の最後のアルバムの中に「いけにえの人」という曲があるのだけど、そこから取ってるのか、それとももっと前の元ネタがあるのかどうか分からない。