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「第1回お笑いホープ大賞・決勝大会」を見ました

(9/15 芝ABC会館ホール)
在京プロダクション主催の若手お笑いコンテスト。つまり関西は入ってないってこと。後日、フジテレビ721で放送予定だそうなので一応結果は伏せときます。どこかで書いてあるとは思うけど。
昼間に準決勝20組、決勝はそこから10組選ばれて、そこから優勝の1組が決まった。審査委員長は高田文夫氏、他に特別審査員としてフジテレビのプロデューサーや映画評論家、大仁田厚氏も。あとの審査員はTVラジオなどのメディア関係者。
観客は約300人くらい。司会はガダルカナル・タカさん。そして進行アシスタント役にドロンズ石本とノンキース渡辺。でもノンキースって解散してたんだねー。2人ともタカさんに「相方は?」と何度も意地悪く聞かれてた(笑)
・準決勝に勝ち残った20組
http://d.hatena.ne.jp/king-show-chan/20030819#p1
それで残った10組は以下の通り。出演順で順番はクジで決めたとのこと。
青木さやかエレキコミックスピードワゴンバカリズム劇団ひとり、(途中で審査員のコメントを挟む)磁石、インスタントジョンソンさくらんぼブービー、粋なり、江戸むらさき
以上。いやぁ飛石連休残らなかったのね。残念だけど審査で落ちたんだから仕方ない。あと長井秀和も堅いと思ってたんだけど意外だった。この中では「磁石」は初めて見た。漫才でかなり若い感じ。事務所もマイナーなところだった。
残った中で漫才はスピードワゴンと磁石の2組だけで、あとはピンが2人とコント。さくらんぼブービー江戸むらさきはショートコント。インスタントジョンソンだけがトリオ。
気になったところだけ感想をさらっと話すと、青木さやかは保母さんのネタで、話に引き込まれる力があるなぁと。
エレキコミックの人気はすごかった。客の8割〜9割の女性はこれ目当てだったようで、歓声がすごい。まずセットが出ただけで呼び出す前に解って歓声があがる。私は初めて見たけど大学生のサークルコンパのネタ。ファンの子はネタを知ってるから流れも分かってるのでギャグが出ると反射的に笑うから、逆に私は笑えなかった。上手いとは思うのだけど。でもこういう人気のパターンは昔からよくあるしアリだとは思う。
スピードワゴンの今回のネタは初めて見た。持ち時間が短かったのか、もう少し長く聞きたかった。井戸田が「モテたいから甘い愛の言葉を使いたいよ」という振りで、いくつかのシチュエーションを話す。今回はお決まりの「アタシ認めない」が出なかったのはそれに甘えない為わざとだろうか。どうかな?例えツッコミも入って面白かった。
バカリズムは、エアコン修理屋と主婦のコント。松下のオバサン役が気持ち悪くて最高に面白い(笑)升野の言葉と松下のリアクションで最後まで笑わせる。
劇団ひとりはサラリーマン役のSMネタ。私は初めて見たがやはり面白い。生で見れて良かったー。タカさんが異常に食い付いてた(笑)
インスタントジョンソンはリストラされたサラリーマンのコント。後半のフリ→ボケ→ツッコミの3連発でたたみかけるところがすごく面白かった。トリオならではって感じ。
さくらんぼブービーのショートコントの世界はテレビでも見た通り、あのナンセンス加減がかなり好き。好みは人によって別れるかもしれないけど、こういう体の動きと空気で笑わせるというコントもあって欲しい。
ネタ披露の終了後に審査員が席を外している間に、タカさんとアシスタントの2人のトークと、出演者のコメントがあった。タカさんが「審査があるものって、いつ見ても緊張するんだよねー」とのことで、昔自分が「お笑いスタ誕」に出た時のエピソードを聞けたのは面白かった。出演者のオーディションでみんな緊張してるのに、ミスター梅介さんだけはいつも堂々として、当時すでにかなり歳がいってたからとか。審査員に「なんで分からないんだよ」と文句を言うくらいだったらしい。
しかし今回の出演者もかなり堂々としてた(笑)直後の特別審査員の厳しいコメントに対して、「頭がおかしいよ」など言いたい放題。審査中で目の前に居なかったからだったけども、結局袖でみんな聞いてたので、審査結果でステージに上がった時にピリピリしたムードに(笑)タカさんに「ダメだよ」と言われると余計に一言言わずに居られず前に出て文句を言う劇団ひとりの芸人魂が見事だった(笑)
高田氏が発表前に総評で「私が入れたチームが総合でも一番でした」と言うのだが、「あの、一言言わせて下さい!」と劇団ひとり、まだ文句があるのかと一瞬あせる一同。しかし発した言葉は「『チーム』っていいましたね・・・」がっくりと膝を落とし崩れる(笑)つまりピンじゃないってことだから。そして審査員の評判が良くて自信まんまんだった青木さやかもがっくりという(笑)
そして取りなおして発表では、ドラムロールが流れて「優勝は、・・・大仁田厚〜!」高田氏の思い掛けないボケに全員きれいにずっこける。タカさん半ばイラついてた(笑)
おまけに、タカさんが途中で言ってた「これからのお笑い界を背負って立つ人達ですから。でもベテランが頑張り過ぎてて、もっと席を開けてくれないと(笑)」という言葉が良く言い当ててた。
優勝したところはこれからの活躍が期待できそう。スピードワゴンじゃなかっただけ書いておこう(笑)M1グランプリは漫才だけで、コントとピンは出れないんだよね。関東の漫才がどこまで出るかが楽しみですね。