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5/31 メトロノーム ONE MAN TOUR-2009-「Please Push Pause」@渋谷C.C.Lemonホール

この日で活動停止だそうなので、筋少蹴って行ってきました。これで後悔するようなライブだったら許さんとか思ったけど、やっぱり行って本当に良かったライブでした。
会場は、ほとんど女子ファンで男性は招待の友達バンドマンくらいかも?と思った。さわやかw CCレモンホールの黄色に、メトロノームのイメージカラーである黄色と黒がはまっている。コスプレもちらほらいて、今までのワンマンで一番多かったように思う。
私がメトロノームを知ったのは、2002年くらいだったか、バラエティ番組の1コーナーに出ていて演奏していたのを聴いて、これは有頂天だっ!って(笑)その後にバラエティ番組のファンで知り合った友達が元バンギャで、音源聴かせてもらって、ほんとに有頂天の影響バリバリ受けてて(サンプリングまでしてる)これだ!と気に入ってライブを見に行ったら、予想以上に楽しかった。それで筋少が活動休止したのでライブから離れていたんだけども、また足を運ぶようになったのね。
ステージには大きなスクリーンと、金属の梯子状のもので組まれた無機質なセットに小さいスクリーンが格子状に埋め込まれている。前にもライブハウスでワンマン見た時、スクリーンとモニターを使ってのチープなドット絵やサイバー調のCGアニメをVJ風な映像で流して、演奏とシンクロさせるっていうステージは、一度ホールで大映像で見たいと思っていた。これが実現できたことが嬉しいけど、活動停止で今日限りなのが寂しい。私は2Fの右せりだしの一番端から見た。
メンバー登場は1名づつ、ロボット風の音声でメンバー紹介メッセージを付けて、ステージ前に置かれたお立ち台の上に上がって挨拶をする。メンバーの名前がスクリーンに表示されると、ファンが一斉に揃って名前を大声でコールするのです。この一体感が素晴らしい。1曲目「ハロー」サビの♪ハローハローで手を左右に振る振り付けも会場一様に揃っている。
曲が終わるとファン達がメンバーの名前を叫ぶのがヴィジュアル系っぽく微笑ましい(笑)私はメンバーがカッコイイとか素敵とかいう気持ちはあまりないけど、とにかく楽曲がいいのです。演奏は上手いとはいえないかもしれないが、曲がいいし、ライブで盛り上がるところがツボをついてよくできている。ポップだったりハードな部分もあり、振り付けも特徴的で楽しいし、簡単なのですぐ覚えられる。それに歌詞が良い。ネガティブ、ひきこもり、人嫌い(笑)そういうワードがテクノポップとパンクロックがいい感じで混ざったポジティブな音に乗せて広がる。この楽しさったらない。
2曲目からか、ベースのリウさんが気合い入りすぎたのか?ジャンプしながら回転して着地に失敗して大コケ、でもすぐ立ち直り続けていたが、後でスタッフがベースにテープを張っていた。アンコールでベースのつまみ部分が破損したことを説明していた。リウさんはベースだけでなくウッドベース(でいいのかな)をダイナミックに演奏するところも多く見られました。
シャラクさんは最初のMCでまず客席の左右に向けて「おいっす」「こっちもおいっす」「CCレモンホールには思い入れはないけど、渋公にはある。ドリフがやってたから」うーん30代。ファンはドリフは知ってても8時だヨ全員集合が収録されてた場所だってのはほとんど知らないのでは?メトロノームでは1回イベントで出たきりで2度目だそうです。広い会場を持て余してる様子。ホールなのが嬉しいのでえらくなった気分で、大好きなアイスをいつもなら1日1つだけど今日はモナカを2つ食べたと話して、「そこで『よっ、ホールクラス!』と言って」とリクエストし、何かとMCの間にプチぜいたくなこと?を言って「よっホールクラス」と観客に言わせるパターン。でも賞味期限切れの納豆をいつもは食べないけど今日は食べたとかそういうの。
中盤にさしかかるところで、少しテンポを落とした切ない感じの美しい曲「魔法」で、ギターのフクスケさんがアコースティックギターをセット。スタンドに立てて弾いて途中からエレキギターにチェンジして演奏する橘高さんスタイルだーって思った(他にもやっている人いるだろうけど、なかなか見ない)そのまま続いて珍しいバラード「薔薇と紅蓮」この曲ライブで初めて聴けて嬉しい。
終わるとまたテンポアップしてライブ定番曲が続く。「世界はみんな僕の敵」ノーフューチャー!と続けてコールしてジャンプ。何の曲か忘れたけど、シャラクさんが間奏中に「やってもいいですか、手を『メ』にクロスしてメジャンプ!」と、まあいわゆるXジャンプ出たー。はい、筋少じゃ今日はきっと昨日やらなかったダメ人間やってるなーと思いつつジャーンプ。
「めんどくさい」ではモンキーダンスに「めんどくさい!」のコールが繰り返しされる楽しい定番曲、続いて「確証bias a go go!」は軽快なテンポで♪あれだって〜これだって〜と指を小さくさしながら横を向いたり、手をグーにしてずんどこ風に振ったりする。これは後期のほうだがいい曲ばかりですね。
「PSYCHO-ENEMY」はちょっと毛色の違う、リゾートっぽい感じ?ロンバケかレピッシュに似た感じの曲がある。バパン、パンと手拍子をしながら進行して、中盤で変拍子の間奏が入るのが面白い。その間ずっとついていって手拍子が続く。みんなすごいぞ。リウさんとフクスケさんが向かい合って弾いたり、テルミンを効果音に使ったりしていました。プログレっぽいw
みなさん絶望ですかー?「絶望でーす!」の明るいかけ声(笑)が壮快な「絶望さん」シャラクと絶望少女達でもいいよ!
ライブ定番曲が続く。みんな思い残さないようにと思い切り体を動かして応えている。いいライブバンドだなーと思う。「3つ数えろ」そして「ボク偉人伝」これも後期の名曲ですね。大!大!大団円!スクリーンに「大団円」と文字が表示されて、本編終了。
アンコールは最初にフクスケさんが1人お立ち台に登場して、おもしろ話(笑)年取ったらしゃべりでホールを埋めたいそうです。カッコイイヴィジュアル系だったら一瞬でホールが埋まるだろうにと自虐トークが上手いw 一応ヴィジュアル系なので写真の撮られ方が上手いんだよとレクチャー。歯をくいしばると頬がシャープになるとか?これで本を出版したいそうです(笑)カッコイイー!と言わせて「…知ってる〜」と言う返しが面白すぎ。
ドラムのシンタローさんが登場、一度やってみたかったと「1階!」「2階!」と声かけてイエーとやらせて、満足した顔で「もう死んでもいい」って可愛らしいですね。
後期のお祭り曲でホイッスルの音が印象的な「MATSURI」に、SFっぽい感じの定番曲「東京バビロン」初期からの代表曲「プチ天変地異」これがないとね。と思うがまだまだ聴きたい曲がある!
アンコールその2で「パパパラノイア」でがんがん拳を出す。ヴィジュアル系の特徴なのか?拳の出し方が前に押し出すだけじゃなくて、押しながら引くって感じのフリがあって面白いのね。
アンコールその3、メンバーから1人づつそれぞれ感謝の言葉があり、シャラクさんが「みんなの事が大嫌いな時もあったけど、今は大好きです」ということが、彼らしいなと思って良かったです。
もう1曲だけかな?と思ったけどもっとやってくれた!エキゾチックとテクノの融合な「コンピュータ」に、ボコーダーのみ歌の横ノリ曲「thank you for myeveryday」でもでもまだ聴きたい曲がある!
客電が付く。でもアンコールの声は「もう一回!」に変わり大きくなる。泣いて叫んだ声も聞こえる。しばらく経ったあとステージが明るくなった。1曲だけかな?と思ったら、「テクノで踊れ〜!」のMCから、もうやらないと思ってた「ス・ペ・エ・ス!ロマンチック」やってくれたぁ〜!(感涙)かなり好きな曲なので。
そしてあれがないとメトは終われないだろう。絶対やらないと帰れない(笑)「回らないと帰れないだろ!」のシャラクさんの一声、最後はやっぱり「ΦD-SANSKRIT」銀テープが出た!はじけてジャンプして会場が一体になった。思い残さないように思いっきりサビで回った。よろけても負けないw
30過ぎて、こんなにライブでまたはじけさせてくれるバンドに出会えて良かったなーって。最後は「またね!」とフクスケさんの声で終わりました。ステージに薄い幕が降りると、ファンから「ありがとう!」「ありがとう!」の声が出て暖かく包まれました。本当にありがとう。私もお礼を言いました。
11年間でデビューはできなかった?しなかったのかな。でも十分にメジャーレベルだったと思う。何度かメンバー交代してるのね。最後のドラマーは2年の在籍で私も初めて見たのだけど、いい子だった。みんな音楽活動は続けるそうなので、活躍を期待しています。30代前半で、それぞれ他のユニットがあってという事だからやっぱり上の世代のバンドと似てるのね。けっこう、これから活動停止中にファンが増えて、復活したころには40代になって、会場には女子ばっかだったはずなのに、男のファンが半数近く増えてむさくなってるかもよ(笑)