作・演出：ケラリーノ・サンドロヴィッチ
出演：古田新太 八嶋智人 犬山イヌコ 大倉孝二 入江雅人 八十田勇一 平岩 紙 山西 惇 山路和弘
企画・製作：キューブ
当初、楽日のチケットを取ってたのですがXYZ-Aが被ったので譲り、9月の追加公演を考えたが無理そうで諦めかけてたら、急遽平日の夜に時間が取れたので、当日券で入りました。平日なのに本多劇場は満員です。当日券なのですが本多劇場は（ケラさん関連以外めったに見ないので、他の劇団は知らないが）開いてる席が前のほうが取れて、上手の4列目の出入り口前で、これがまた良かったのです。この日はDVD収録があったそうでカメラが入っていました。
まだ公演が9月まで続くので、たいした内容はかけないですが、以下ネタばれ注意してください。
開演アナウンスからちょっとした笑いを取りにくる（笑）スタートしてから大倉さん、入江さんが登場すると最初のアクションで笑える。しょっぱなからデタラメでマヌケで、出るキャラ出るキャラがみんな常識ではありえないから、頭がどんどん柔らかくしてポカンとしてこれは見るのだ！と思った。そして、古田さんの最初の登場で場内が一層歓声と笑いが起きる（笑）
Webサイトの解説でもあったように、セットからして原発事故の影響でブラックジョークだし。ケラさんらしいなぁと思うコネタの応酬。なんといっても犬山さん大好きなので、今回もアルジャーノン少年役キャラ！20数年変わらないのがすごいですよねー。
古田さんは惜しげも無く白ブリーフ一丁を披露して（笑）最後は見慣れましたw やっぱりお笑いは白ブリーフですよね。それで声が良すぎるのに面白い事言うからたまらない。前回のケラさんと古田さんの「犯さん哉」は行かれなかったので、今回見れて良かったです。ケラさんが思いっきりやりたいコメディを詰め込んだんだろうなーと思って、爆笑したり微笑んだりが止まらなくて、翌日ちょっと顔が痛いくらい（笑）美容にもいいかも？なんて。
それに大倉さんと八嶋さんが居たら面白いに決まってる！特に大倉さんの老人キャラがはまってるし、八嶋さんの解説キャラがトリビア思い出す（笑）セリフが面白くて（当然かもだけど）聞くだけ笑っちゃうのに役者さんってすごい。
ストーリーは一応流れがあって、女の子役の平岩さんが、現実世界からファンタジー映画の中に入りこんでストーリーをかきまわす。探偵の古田さんと助手の犬山さんが追っかけるというの。後半は現実と映画が行ったりきたりして、客席にも飛び込む（笑）つまり客いじりあり！下品ネタもあるんだけど、さらっとしてるのがケラさん流で好き。これはモンティパイソンの影響なんですよね。古田さんが３重人格設定なのが面白いに決まってるからずるい（笑）この切り替えが最高に面白かった。
私が座ったのが上手の入り口付近で、この入り口にも役者さんが出入りするので、古田さんや八嶋さんが間近で見れた！客いじりはされなくてほっとした（笑）でも、古田さんが投げたマシュマロが飛んできて膝に当たった！実際はマシュマロじゃなくて固いスポンジだった。
演劇業界ネタもちょいちょい入ってるので、演劇好きが笑えるポイントも。山路和弘さんがやってた「ぱん首相」の下りは面白かった。後半、全員で歌う部分があって踊りたくなった（笑）ナゴム魂〜。「健康」の時自分が若い頃見てたから、歳とってケラさんも役者さんも、この歳ならではというナンセンスコメディが楽しめて嬉しかったです。演劇はデタラメでマヌケだけど、現実の本当にデタラメでマヌケだったりするところを、ケラさんの脚本と演出で笑いに表現している。原発事故があって、その時ちょうど制作していた頃だったから、その話題を使わない訳はないと。ケラさんは有頂天の曲で20年くらい前に、原発事故を示唆する詩を歌っていたのだ。
※後で感想など検索で調べたところ、古田さんの毎回違うアドリブ部分があったそうで、もう一度見たくなりました。
