counter

孝太郎ラボ

小泉孝太郎さんが司会のトーク番組で、くりぃむしちゅーがゲストという事で初めて見てみた。深夜かなり深い時間なので、見かけることもなかったので本当に初めて。徹子の部屋的なゆったりした、ゲストにスポットを当ててプロフィールを紹介する感じの番組だった。収録場所は思い出の場所をゲストが指定して、ロケで移動から進行する。歌舞伎町にあるお笑い中心の劇場「Fu-」を訪れて、ここにデビューから当時は毎日のように出演していたという思い出話から始まった。各事務所のお笑いコンテストに出て、帰りの交通費が無いくらい貧乏なので、当日の優勝賞金を目的にしてがんばったという。それでちゃんと優勝を取って二人で食事するのが嬉しかったそうだ。それからコンビ結成のいきさつなどはお馴染みの話で、若手時代のVTRを見て振り返ったり。たしかにこの頃を見ると、体育会系の兄ちゃんがやってるというイメージだったな。今の顔を見ると角が取れて穏やかになって、おっさん顔になっていい感じになったと思う。
とにかく面白いのは、移動しながらでも有田が数秒に1回くらいに次々とボケて、それに上田がまんべんなく適格にツッコミを入れて笑わせていて、二人ともなんて楽しそうなんだと感心するくらい。孝太郎さんもずっと笑顔だった。それまで内Pで見てた有田の表情が全然違う、やっぱり相方と一緒の時の顔が一番いいなと思う。
トークは若手時代に売れなくて生活が苦しかった時について、辞めようと思わなかったか?と聞かれ、上田は苦しかったけど、夢があったから思い描くことが楽しかったと語るけど、有田が「そうか〜?そんな事はなかったよ」と言い、「否定すんのかよ」と上田が返すと「全否定ですよ」と言って、自分は特にネガティブ思考であることを語った。例えばこうして仕事中とか終えた直後は、なんて面白い事を全然言えなかったのだろうかと落ち込むのだけど、後で放送された番組を見ると、どんな仕事をしたかを忘れているので、改めて自分を見て「俺、面白いじゃん」と喜ぶのだと。そして上田に見せて、誉めてもらうのが好きという。上田が居ない時は後輩に誉めてもらう、そうしないと伸びないからって。上田が「お前、そういう事で見せてたのか」と気付いてたのだけど、本当は分かってるのだろうと思う。上田がピンで出る番組も有田はちゃんと見て、あとで「ここが良かったよ」とか「もっとこうしたほうがいい」とアドバイスするのだという。上田は「こいつは暇だから」と言うのだけども、有田もかなり忙しいと思うのね。ファンだって番組をみんな見るのは大変なくらい沢山出ているし、暇だったら普通は遊ぶと思うのに。だから相方想いだと思うし、何よりテレビが好きだからだろうなと思う。出ても全然見ないという芸人もいるだろうし。でも見ていないと編集されてどう見せられるかが分らないからね。
トーク番組でも、よく徹子さんやおすピーなどのおばちゃん的な視点だと(私もその内だが)仲良しねと思って、可愛いがるようにからかうけれど、孝太郎さんの場合は芸能界の先輩という見方で、少年が憧れるような目で見ていて、なんだかくりぃむと並ぶと、悪い先輩に悪い遊びを教わってるみたいに見えて可笑しい。「最近はそれぞれピンでも出ていますが、寂しくないですか?」と聞いた時に、二人がん?と一瞬止まってから上田が笑って「有田さん、どうですか?」と振るという、このやりとりがコンビネーション抜群で、見てて本当に面白いところ。次の有田の答えは思った通り(笑)そんな二人を見て、孝太郎さんが「あの、もしかして上田さんに彼女がもし、いたとしたら、有田さん嫉妬しませんか?」って純粋に聞くんだから可笑しい。二人が爆笑して、そんな訳がないだろうと。「でも、それだけ深い絆を感じます」と言うのは、やっぱり誰もが感じることだよね。そう言うと上田が、「たしかにそう思うのは分るよ、だって最近ファンレターに『有田さんは、上田さんに恋心を抱いてると思います』っていうのがよく来るのよ」と笑って話すと、有田が参ったように「もし俺が女だったとしたら、上田もいいと思うけど、こいつケツ毛がすごいんだから」と嫌な顔をして(笑)女癖が悪いといういつもの暴露トークに移行してた。有田の相方好きトークもどういう反応を予想してどこまで作為的なのかな?と考えるのだけど、私も感想書いてあまり深読みも恥ずかしいから、楽しんでるということで。
あとは2人それぞれを呼んで「本当のところ相方の迷惑な所は?」と「ピンでやって楽しい所は?」の質問を。有田は相方がいないとダメのように言ってても、実際ピンで出るとどこでもツッコミ役がいるので、それで成り立ってるので楽しいですよとのこと。やはりそれぞれにピンでも安定した力を持っているのだなと思う。最後に今後もずっとコンビで続けるか?という事で、占いでは別れないとダメだ言われたけど、それは続けてみないと分らないってところかな。コンビで相性がいいのは嬉しいし、そう見せてくれるのも、騙されててもいいと思うのね。もし本当は全然違うのだとしても、その時楽しく思えばいいのだから、それがお笑いコンビを見て楽しむことなのだと思う。
エンディングでねじめ正一さんのコメントが出ていて、有田さんがちらかした言葉を、上田さんが上手く料理する、そのスリリングさが面白いとのことで。そして孝太郎さんが最後に1人で「初めて、コンビやグループに会っていいと思いました。僕は1人だから、ベストカップルで羨ましいです」と感想を。また純粋な目で話すのだから(笑)