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雨宮処凛さんと勝間和代さんの対談 正反対の生い立ちだけど

勝間和代の日本を変えよう Lifehacking Japan

雨宮処凛さんと脱ワーキンングプア対談」から読みました。
雨宮さんと勝間さんの生い立ちが正反対だと思うので、どういう話になっているか興味がありました。
勝間さんは40歳で、中学から慶応だったのでワープアが身近にいないという話から入ってます。お姉さんも慶応卒で高学歴一家なのですね。
おそらく、今40歳前後の高学歴女性は、銀行や大企業に就職して、5〜10歳上の男性と結婚して専業主婦か、転職などキャリアアップしたと思うので、夫か自分がフリーターはいないのだと思います。
雨宮さんや私の就職氷河期にあたった世代は、高学歴だとしても、競争に負けて正社員になれなかった人がいると思います。団塊ジュニアで人口も多いし。
おそらく雨宮さんの親が厳しく勉強しろと言っていたのは、ランクの高い大学を出て就職した大企業の男性と結婚というモデルケースが幸せなんだと考えていたからなんでしょうね。
しかし、バブル崩壊で終身雇用の破壊とか、非正規雇用の比率が上がり、格差が広がっていった。高学歴でも正社員になれない人もいるから、高学歴でないともっと門が狭いです。
30代から下は将来への不安を感じていると書いてありますが、私もそうだと思います。
レベルの高い大学に入ったからといって、安定した人生が保証されるわけではないですよね。
雨宮さんが訴えているのは、競争はある程度あっても、下層の人たちの生命が脅かされるようになってはならないということです。
自分や身内さえよければ他はどうなっても構わないという考えで、不正をして儲けるような人がいるので、真面目に働いている人がわりを食うというか、しわ寄せを受けるんじゃないかと思います。
雨宮さんは、文書で訴えたりデモ活動などされていますが、勝間さんは経済の専門家ということで、貧困問題をどうやって解決したらいいかを数字を示しながら語られているので、お互いがタッグを組んでさらに良くなっていくのではと思いました。
雨宮さんは社民党のページでコラムを書かれているのですね。
社民党OfficialWeb┃特集┃雨宮処凛のかりんと直言┃ワーキングプアの逆襲

  • 親としてどう考えるか?

家庭の状態(経済や精神的にも)が不安定であると、子供にも良くない影響が及んでしまうのではと考えます。
本には、家庭の収入や環境で受けられる教育に格差が出ると書いてあって、さらに教育にかかる費用が諸外国に比べても高いそうです。これは私も前から雑誌などで「中学から私立に入るとここれだけかかる」とかグラフが高ーくなってるのを読んで知ってます。最近もアエラ別冊で載ってて、教育費の貯め方とかまた煽るんですよね。(泣)
政府が給付金を出すというが、お金がかかる子育て世代に多く割り当てて欲しいと思うけど、上の理由で貯めると思うから、経済効果としてはないです。
だから、ホームレスやワープア、親のいない子供の施設などに使われたほうがいいのではと思いました。
あと、勝間さんと西原さんの対談で、大人の男の家庭参加に再教育が困難という話があったので、男の子の教育は重要だろうと感じました。母親が息子に甘すぎて何でもお膳立てするとかが原因になっているだろうと思うので。
ランクが高い学校に入れない、モテないとかで絶望しないで生きられるような未来にしたいです。

本を読んで思い出したのは、水戸さんの曲です。
「生きる」「人間のバラード」聴いて欲しいです。