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筋少オタが彼女に筋少世界を軽く紹介するための10曲

◯◯オタが非オタの彼女に◯◯世界を紹介するための10本まとめ - What is Normal 〜 もはや普通がわからない 〜
すでに今さら感が出てると思うのですが、まとめページを見て関心しました。
「アニメ」を「映画・ロック・SF・格闘技」に置き換えると、オーケンの作品に出てくるような世界になるね。
そんなオーケンの作品世界の主人公たちがたくさんいるのだなぁーと思いました。
筋少の曲に置き換えるとどうだろう?と思ったのですが、じっくり考える時間もないので思いつきでちょっと書いてみます。

(元ネタはこちらです)
アニオタが非オタの彼女にアニメ世界を軽く紹介するための10本
まあ、どのくらいの数の筋少ファンをゲットできるかは別にして、
「オタではまったくないんだが、しかし自分のオタ趣味を肯定的に黙認してくれて、
 その上で全く知らない筋少の世界とはなんなのか、ちょっとだけ好奇心持ってる」
ような彼女に、紹介するために聴かせるるべき10曲を選んでみたいのだけれど。
(要は「脱オタクファッションガイド」の正反対版だな。彼女に筋少を布教するのではなく相互のコミュニケーションの入口として)
あくまで「入口」なので、時間的に過大な負担を伴うライブDVDは避けたい。できればアルバム1枚分にとどめたい。
あと、いくらロック的に基礎といっても古びを感じすぎるものは避けたい。
プログレ好きがYESは外せないと言っても、それはちょっとさすがになあ、と思う。
そういう感じ。
彼女の設定は、

ロック知識はいわゆる「ビートルズ」的なものを除けば、B'z程度は聴いている
サブカル度も低いが、頭はけっこう良い

という条件で。
まずは俺的に。出した順番は実質的には意味がない。

何処へでも行ける切手

まあ、いきなりここかよとも思うけれど、「エヴァ以前」を濃縮しきっていて、「エヴァ以後」を決定づけたという点では外せないんだよなあ。長さも6分だし。
ただ、ここでオタトーク全開にしてしまうと、彼女との関係が崩れるかも。
「エヴァ」の綾波のイメージとされる、この情報過多な曲について、どれだけさらりと、嫌味にならず濃すぎず、それでいて必要最小限の情報を彼女に伝えられるかということは、オタ側の「真のコミュニケーション能力」の試験としてはいいタスクだろうと思う。

日本印度化計画、高木ブー伝説

アレって典型的な「オタクが考える一般人に受け入れられそうな曲(そうオタクが思い込んでいるだけ。実際は全然受け入れられない)」そのものという意見には半分賛成・半分反対なのだけれど、それを彼女にぶつけて確かめてみるには一番よさそうな曲なんじゃないのかな。
筋少オタとしてはこの二つは“代表曲”としていいと思うんだけど、率直に言ってどう?」って。

機械

ある種のSFアニメオタが持ってる宇宙への憧憬と、オタ的な考証へのこだわりを彼女に紹介するという意味ではいいなと思うのと、それに加えていかにも大槻ケンヂな「童貞的なださカッコよさ」「童貞的に好みな女」を体現する男をはじめとして、オタ好きのするキャラを世界にちりばめているのが、紹介してみたい理由。

踊るダメ人間

たぶんこれを聴いた彼女は「X JAPANだよね」と言ってくれるかもしれないが、そこが狙いといえば狙い。
この系譜の曲がその後続いていないこと、これがアメリカでは大人気になって、アメリカから日本に逆輸入されてもおかしくはなさそうなのに、
日本国内でこういうのがつくられないこと、なんかを非オタ彼女と話してみたいかな、という妄想的願望。

おサル音頭〜Born to be wild〜

「やっぱりロックは子供のためのものだよね」という話になったときに、そこで選ぶのは「ダメ人間」でもいいのだけれど、そこでこっちを選んだのは、この作品にかけるオーケンの思いが好きだから。
おサルとお風呂に入りたいという詩が、どうしても俺の心をつかんでしまうのは、その「お風呂に入りたい」ということへの憧れがいかにもオタ的だなあと思えてしまうから。
おサル音頭を俺自身は冗談とは思わないし、アルバムから削れないだろうとは思うけれど、一方でこれがB'zやサザンだったらきっちり削ってしまうだろうとも思う。
なのに、各所に頭下げて迷惑かけて入れてしまう、というあたり、どうしても「自分の物語を形作ってきたものが捨てられないオタク」としては、たとえオーケンがそういうキャラでなかったとしても、親近感を禁じ得ない。作品自体の高評価と合わせて、そんなことを彼女に話してみたい。

飼い犬が手を噛むので

今の若年層でコナン・ドイルを読んだことのある人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹介してみたい。
オーケンのサブカル知識はこの作品で頂点に達していたとも言えて、こういうクオリティの作品が、この時代に作られていたんだよ、というのは、
別に俺自身がなんらそこに貢献してなくとも、なんとなくサブカル好きとしては不思議に誇らしいし、
いわゆるNHKでしかオーケンを知らない彼女には見せてあげたいなと思う。

蜘蛛の糸

オーケンの「目」あるいは「曲づくり」をオタとして教えたい、というお節介焼きから聴かせる、ということではなくて。
「祝祭化した日常を生きる」というオタの感覚が今日さらに強まっているとするなら、その「オタクの気分」の源は蜘蛛の糸にあったんじゃないか、という、そんな理屈はかけらも口にせずに、単純に楽しんでもらえるかどうかを見てみたい。

君よ!俺で変われ!

9曲まではあっさり決まったんだけど10曲目は空白でもいいかな、などと思いつつ、便宜的にハルヒのイメージソングと言われている君俺を選んだ。
エヴァから始まってハルヒで終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし、YouTube以降の時代の先駆けとなった作品でもあるし、紹介する価値はあるのだろうけど、もっと他にいい作品がありそうな気もする。
というわけで、俺のこういう意図にそって、もっといい10曲目はこんなのどうよ、というのがあったら教えてください。
「駄目だこのオタは。俺がちゃんとしたリストを作ってやる」というのは大歓迎。
こういう試みそのものに関する意見も聞けたら嬉しい。