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大槻ケンヂ・名曲喫茶オーケン~オーケンと新譜「LOVE」を聴こうSP !@阿佐ヶ谷ロフト

https://www.instagram.com/p/B3HIqCrgTnI/
本日こちらで筋少ニューアルバム全曲世界最速公開すると思うので、頑張って来た

開催発表されたのがわりと押し迫ってて、平日で仕事だったけど新曲先行発表というなら無理してでもと思って取った。
昨日公開されたリード曲がムード歌謡だし、ドリキャスでおいちゃん歌った曲もバラードなので今回この路線ばっかりなのかなとちょっと不安に思ったけど、聴いた結果やはり安心と信頼の筋少ブランドであったし、超技巧職人たちが好き放題にやってる域だなと。もはやこれが何枚売れないと契約終わってダメだとかそういうデビューしたてのバンドではないし。メンバーとサポートの2人が信頼しあって作っているなーと。長谷川さんは筋少の高速リズムが「労災」って言って渋ってるっていうエピソード笑った。
ゲストにおなじみファンタさん迎えて、彼も初聴きだから代表として感想を聞くいうことで。

オーケンが完成したパッケージを出して、ジャケットをスクリーンに映した。LOVEとタイトルが決まって、お台場とかの看板にLOVEがあるからそれにしようかと思ったけど、メンバー写真は揃って撮るのが面倒なのでオーケンの小説表紙シリーズになったとのこと。長田ノオトさんのイラスト。
曲順を決めてから、アルバムの1曲目はだいたいライブの1曲目になるんだけど、今回は1曲目これをやったら全員死ぬ!だからやらないと思うだって。
なるほど高速ドラムで橘高メタル曲でジャパメタな。

序盤で早速、もう発表されたよねということで橘高くんに初孫ができておめでとうー!と喜んで、エピソード話してくれた。最初にライブの楽屋でメンバー集められて、実は初孫がと打ち明けたらオーケンはすぐわかって喜んだのに、おいちゃんと内田くんはピンときてなくてぼーっとしてたと言ってた(でもこないだドリキャスでおいちゃんはニコニコして喜んでた)
そして今日だけはじいじー!って言ってたけど来週も言いそう。

※これ以降、未聴の方には曲の内容ネタバレがあるので、配信開始まで知りたくない方は読まないでおいてください。

筋肉少女帯
大槻ケンヂ(Vo) 橘高文彦(Gt) 本城聡章(Gt) 内田雄一郎(Ba)
筋肉少女帯 通算20作目となるニューアルバム「LOVE」11月6日発売!

価格:初回限定盤 ¥4,500+税/通常盤 ¥3,000+税
品番:初回限定盤 TKCA-74856/通常盤 TKCA-74857
筋少トレーディングカード1枚(全10種ランダム)封入

<CD収録曲> ※限定盤・通常盤 同一内容
1. 愛は陽炎
2. from Now
3. ハリウッドスター
4. ボーン・イン・うぐいす谷
5. 妄想防衛軍
6. ドンマイ酒場
7. サクリファイス
8. 直撃カマキリ拳!人間爆発
9. 喝采よ!喝采よ!
10. ベニスに死す~LOVE
11. Falling out of love

全曲歌詞はオーケン、カバーなしオリジナル。どうやらオーケン作曲はないみたいで楽器組3名がそれぞれ作っている。1曲はインストだそうです。10、11曲目は披露されなかったのでどちらかがインスト。最後の曲には語りが入っていて、1曲目にループする仕掛けがあるとのこと。
1. 愛は陽炎
歌詞は最初に絶望的なワードを入れたかったと。悲恋ものが好きなんだよねというオーケンに、ファンタくんも「兄貴らしいです」
曲は橘高くんの「ゾロ目」や「おわかり」などの系統で、オーケンの切ない恋愛もの歌詞が乗る。昔は今までにない新しい曲をと模索していたが今は作曲者3名それぞれの作家性が濃くて、こういう系統の似た曲をファンも求めているよねとのこと。同名の有名な曲もあるが関連は特になさそうでした。一番愛する人とは結ばれない運命、みたいな感じの歌詞が悲劇に浸るのが好みな女子という印象。

2. from Now
アニソンなど手がけてる女性ボーカルユニットZweiからオファーをうけて、中野サンプラザのときに歌詞を書いた。実は「みんなのうた」に採用されるかもという話もあった(流れたらしいが)ので意識して、やさしい感じの歌詞。作曲はうっちーで、オファー受けるときにオーケンと作曲者も指定されることが多いのでナッキーと橘高くんは多いけど、今回は内田くん指名できたのが珍しいなと思ったそうだ。私が思うにたぶん89、90年くらいに山瀬まみさんとか、外部提供してたのはうっちー曲だったから、それが好きだった方なのではないかな。
Zweiバージョンも公開されていて、そちらのほうが曲のつくりは凝っている。筋少のほうがシンプルで無骨ぽいとオーケンの感想。
筋少をカバーで歌う女性ボーカルはみんなうまい。こないだ田村直美さんが長谷川さんをドラムに迎えたので筋少の踊るダメ人間を歌ったので聴いたけど、才能の無駄遣いだよとオーケン。どうせなら歌い上げる系の曲を聴きたかった。機械とか。
筋少版を聞いてみるとわっしょい!わっしょい!のうっちーコーラスで前に出てるので水戸さん3-10曲の人間ワッショイを思い出すやつ。「また会えたらいいね」が入ってるのが自分的には思い入れある曲なので嬉しい。

3. ハリウッドスター
ハリウッドスターの人生の歌詞なのかと思ったらそうじゃなくって、ハリウッドスターの壮絶な人生に比べたら俺の悩みなんて大したことないさって思う人の歌詞だった。有名スターの名前がいろいろと出てくるのがオーケンらしい。曲はおいちゃんで、オーケンがシャウトしてガンガン飛ばす系の、カーネーションとか心の折れたエンジェルとかの系統。オーケンの感想は、おいちゃん節だね。おいちゃんはこういう80年代のスタジアムクラスの産業ロックを恥ずかしげもなくばんばん作ってくる。こういうジャジャーン!っていう曲はリバイバルで何周して流行ったりとかしてない。今こういう曲作るのはおいちゃんしかいない。と褒めていて嬉しそうでした。

4. ボーン・イン・うぐいす谷
今回アルバムのリード曲です!(で笑いが起きる)昨日公開されたMVが話題沸騰「バズってる」とオーケンごきげん。このMVは発表ギリギリまで制作してた。オーケンとふーみんが何度もチェック入れてたとのこと。でも公開したら、昔オーケンANNの放送作家で今は脚本家の楠野さんが「あれはメジロでは」とつっこんでて、あんなに何人もチェックしたのに誰も気づかなかった!と愕然とするオーケン
スクリーンにうぐいすとメジロの違いを写真出して検証。でも「うぐいす谷」は架空の地名という設定なので鳥の絵も架空の鳥ですということでした。実際の鶯谷は以前、キネマ倶楽部にスカパー映画紹介の収録か何かで行って、風情があって面白い街だなと思っていずれ詩にしようと思ったとかで、実は歌詞が先にできた。ラブホホホホーケキョ、と浮かんだのをおいちゃんに送りつけた(笑)おいちゃんは天才!サーチライト、ワインライダーなんかも歌詞が先でおいちゃんが作った曲。
なんでこれをリードにしようとしたかというと、サビが耳に残るほうがいい。以前ドルバッキー作ったときは当初暗い歌詞だったのに、プロデューサーの佐久間さんがサビがキャッチーだからと選んだ。だからそれを思い出してこれに決めた。メンバー3人から任されたそうだ。
MV収録で踊るのは嫌いだけど、苦手な人が踊るのが面白いだろうと思って収録のその場で決めたダンス。これは流行らせたいというオーケン、AKBのフォーチュンクッキーみたく世界中で踊る人が出て欲しいとか、人間椅子のMVが海外で爆再生されるみたいに憧れてる様子。
タモさんが若いときにネタにしてた指揮者のモノマネの踊りに影響されたので、もしMステに出たらタモさんがこう話すとか想像してやってたのが面白かった。鼠先輩とコラボしてとか、米津さんとワンオクも出てきてとか。米津さんの踊りが昔のパンクボーカルの痙攣するやつを彷彿させて懐かしさを感じると言ってた。若いころは僕も髪で顔を隠しててたからそういうのわかるーでも髪を切れ!って言われるの(笑)
紅白に出たら(やはり言うと思った)純烈さんとコラボ。クボさんに頼んでやってもらう。それから武田真治さんに隣で腕立て伏せしてもらうとか。(笑)
橘高さんのギターがサンタナを思わせるブルージーな感じ。ムード歌謡調というのもやりたかったので狙い通りのようです。

5. 妄想防衛軍
内田くんのプログレ曲ですと。ウルトラセブンのシュールな回をイメージして歌詞を書いたそうです。昭和の空気で悲壮感ただよう。自決を決心した男が老いて認知症がかった母親と、恋人に別れを告げるという内容の歌詞で、ストーリーは説明的じゃなくはっきりしてない。昔だったら語りで説明しがちだったけど、リスナーの想像に委ねたいということでした。曲はこれも昔からのうっちープログレメロディが感じられて懐かしく嬉しい。

6. ドンマイ酒場
まず聞いてくださいと曲をかける。オケミスでも先に披露したけど、筋少バージョンはまた全然違いますということで。その衝撃に客席が騒然とした(笑)作曲はうっちーで、軽快なハードロックでディープパープルみたいなテイストの。でもメンバーが芝居をうっているのでそれがインパクトすごくて爆笑。オーケンがおいちゃんの真似をするので笑いが止まらない。
歌詞の内容がこれまた、人生後半にかかった客がへこむのを店のマスターがドンマイって励ますやつなんだけど。ここまでくると10代のころからずっと筋少ファンで見てきたものとしては、一緒に人生進めてきてそばにいてくれる優しさに思わず涙なのだった。
これライブで再現するんですか?とファンタくんが聞くが、演奏しながらだとできないのではとオーケン言ってたけど。意地でやりそうなきがする。

7. サクリファイス
橘高くんがもってきた曲の仮歌詞がサクリファイスだった。メタルかよ!ってオーケン思ったそうだが、よくメタルでありがちな感じのイメージだと私も思ってたがやはりそうだったんですね。
歌詞をつけてたら悩んでそのまま使うことになったそうだ。パブロフの犬とか橘高さんのメタルでもかなりゴリゴリのスラッシュメタル調。オーケンは今回ここまでメタル風の歌詞にしたのは初めてじゃないかな?と思ったそうだ。シャウトがおおいから聞き取れないのもあるが、少し解説してくれて、最後に叫んでるのは「鳥葬」生首さらされた生贄が鳥葬されるイメージみたいで、人間椅子にも鳥葬テーマの曲あったよなーと思った。それからオーケンのリクエストで、今まではエディとふーみんが間奏でバトルするのがあったけど、今回はおいちゃんと二人でやってみて欲しいと頼んだそうだ。ライブが楽しみ!

8. 直撃カマキリ拳!人間爆発
千葉真一さんの若いころの東映映画で拳法ものがあったイメージで。カックラキンの関根さんのは千葉真一さんのモノマネ。
おいちゃん曲で枕投げ営業の系統。アイドル歌謡。やっぱりシブがき隊。ストーリーもオチまでしっかり作ってある。女の子にモテたくて修行したが爆発してしまった的な。

9. 喝采よ!喝采よ!
おいちゃん作曲のバラード。仮曲でもってくるときにうっちーとおいちゃんは僕のキーをぜんぜん考えてないと思う、自分がただ歌いたいキーなのではとオーケン。これはジュリーが歌うイメージでと全員一致して作り上げたそうだ。橘高くんのギターもそれらしくブルージーでとてもよいと褒めていた。ステージに立つ孤独な男の哀愁という内容で、歌詞の中でバスに乗っていくというところがあるんだけど、渋谷から出る都バスに小銭入れるのか?いやパスモでしょとファンタくんつっこむも、いや小銭でないと風情がないとオーケン。でもその後に「あなたの住む町にも行くでしょう」というので高速バスかも。バスタ。バスタかぁーと客席も納得してつぶやいていた。