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1/31 三柴 理@渋谷公園通りクラシックス

「ピアニズムII」「THE金鶴」CD発売記念演奏会

三柴さんがCDを2枚発売された記念の演奏会が開かれました。去年のオーケンライブの時に告知されたので、今回は情報を知って行くことができました。三柴さん単独で見に行くのは、10何年ぶりでした。以前は音楽の友ホールで年1回ペースで何回か出られてたはずで、何度か見に行きました。
今回の「公園通りクラシックス」は、カフェっぽい感じの店内でリラックスした雰囲気です。キャパも80人くらいだそうです。ステージも特に高くなくフラットでした。入ると入り口でCD売ってる三浦さんがいる(笑)と思ってたんだけど(しかも今回同行者がP-modelファンのfujimakiさんだったので尚更楽しい)
席は決まって無いので、最後のほうに入ってしまったけど、手元は見えなくてもよく表情は見えるところに座れました。
まず三柴さんが出られて1曲、グランドピアノの生音でしかも三柴さんの演奏なんて、贅沢な空間です。そしてマイクを持って前に立ってご挨拶されました。本当はホールでやりたかったんだけども、やはりお客さんがクラシックではなくて筋少ファンのお客さんが多いので、静かで緊張して気持ち悪くなってゲロゲロ(と芸人のように真似する)とアンケートに書かれてたので、こういう場所にしたそうです(笑)と、お客さんの緊張をほぐすトークをされてました。渡されたパンフレットには演奏曲順が書かれているもので、昨日せっせとプリントしたそうです。なんとエディの手作り?大事にしないと〜と思った。クラシックとか吹奏楽とかだと、こういう曲順表がありますね。(今手元にないので、曲順は後で追記する予定)

演奏する曲の解説をしてから、数曲弾いてまた前に出てトークされていました。演奏するだけでトークは少しかなとばかり思ってたので、思いがけず三柴さんの話が聴けて楽しかったです。CDに入っている、動物の名前の付いた小組曲は、小学4年の時に作った曲で、ピアノの先生が「小組曲」と付けてくれたそうな。しかも作曲は自分から夏休みの自由研究でやったそうで、この頃から才能を発揮されていたのですね。
2部制で1部は「ピアニズムII」から、最後にEL&Pのタルカスを。曲も良くてピアノでの表現も素晴らしかったです。プログレとクラシックは通じる部分がだいぶあるなと思います。
後半は、THE金鶴の曲だそうなので、TABOさんこと佐々木さん、開演前に歩いてたのをちらっと見たの(教えてもらって気づいたのですが)三柴さんが出て来て、1部では上下スーツで決めていたのが2部はシャツ1枚になって少し軽快な感じになられてました。1曲演奏されて、今度はシンセサイザーの音も効果的になって広がります(椅子が出て来たので登場かと思ったら、三柴さんの紹介が「レーベルの社長…」って、三浦さん出た(笑)まさかの三浦さんとトークコーナー。けっこう喋っていました。三浦さんを紹介するのに、元P-modelで有頂天で、今はザ・シンセサイザーズとか、Floppyとか(!)ってエディが言ったのがなんか新鮮。最初はエディとの出会いなどの話と、一時期一緒にバンドやったこともあったそうです。(有頂天と筋少がデビューする直前だったらしい)エディは130小節(だったか?)もソロを弾く曲をやってたとか。
※三浦さんについて。P-modelや有頂天の在籍時はキーボード担当でしたが、今はギター弾かれてます。エディを見て凄いのであれがプロなんだとキーボード辞めたそうだ(笑)


エディが今回CDを発売するにあたり、トイズとかメジャーの会社にも相談してみたけど、筋少担当のディレクターさんはライブの後に「いいね〜踊りが!」って言うだけで行ってしまったという(笑)「だいたいロックの人はわからないから」と三浦さん。他のメジャーどころも、通常は定期的に出さないとだめらしく「定期的にって、サラリーマンじゃないんだから…」ってw そしたら内田さんが、三浦さんがレーベルやってるから出してくれるよって紹介したんだそうな(※内田さんのマネジメントは三浦さんのところ)「出すのは簡単、売るのが大変」三浦さん名言です(笑)「クラシックはよく分からないけど、なんか凄いから売っちゃう(笑)」で、音楽雑誌などに売り込んでレビュー出してもらったとか。「月刊ショパン」に載ったのは嬉しかったそうです。あと「ユーロロックプレス」というプログレ系の本はよく聴いてレビュー書いてくれたそうです。
エディがクラシックの曲や演奏者などの話をすると、三浦さんがクラシックは良くわからないけど、三柴のピアノは凄いと嬉しそうに話されたのが、私も同じ気持ちだと思いました。
他にロックのキーボードというと、当時は現ちゃんくらいしか居なかった…と三浦さんが仰ってて、エディが弾きながら手を上げてのけぞったり、踊ったりするのは、音を体でも表現したい気持ちからなんだそうです。踊る人というと、三浦さんが「森岡賢みたいにね」とクネクネダンスの真似をしたのに爆笑www そこで名前が出るとは。いや前から私も話題にしてたけど、ぜひ対バンで見てみたいです。エディとモリケンさんの踊りを。(fujimakiさんはモリケンさんFanなので二人で爆笑でした)
※fujimakiさんのブログもぜひご覧ください。
P-moblog : 三柴理演奏会に三浦俊一がトークゲストで参加 - P-MODEL(平沢進)最新情報 三浦俊一/


三柴さん、テレビも映画も見れないそうで(目が疲れて頭が痛くなるから)最近の時流に乗れないと度々言って嘆いておられた。そこで三浦さんが、俺もよく知らないけどガールズネクストドアーとか、アンチェイン(だっけ?)とか売れてるから、そういうのやればと話して、「何それ全然知らない」ときょとんとされてたので「ガールズネクストドアーは、お姉ちゃんがバーンと踊ってるような…」と解説(よくわからないw)そこで三柴さん「そういえばこないだ筋少で、Perfumeと対バンして見たんだけど、(若い女の子を見ても)なんとも思わなかった。」三浦さん「喜んでたのは、本城だけだったね」おいちゃん!!(爆笑)(こんな笑うと思わなかった)(笑い過ぎてすいません)(Perfume好きな45歳は全くおかしくありません)三柴さんも「喜んでたの本城だけだったね。不思議だね」「不思議だねぇ」と口々に三浦さんと言っておられたのがまた可笑しくて(笑)

三柴さんはクラシックを聴いて育ったそうなので、ロックの事は知らなかったんだけど、内田裕也さんの映画を見てすごいなーとロックに興味を持ったとか。筋少在籍時にニューイヤーロックフェスに出たら、声かけられて「殴られる!」と思ったらケツを叩かれて「良かったよー踊りが」って言われて(笑)嬉しかったそうです。
その後また2部は「THE金鶴」の曲を披露されました。佐々木さんは後ろのPAブースに居たそうですが、出てこず(笑)もう一人クレジットされてるclalaさんは登場せず後ろでシンセを弾かれていたそうです(エディファンのREINAさんとお話しして聞きました)
前の壁にスクリーンが出ていて、ここに音楽が使われた映画で、一部使われなかったカットが映し出されて雰囲気を出していました。さらに、三柴さんと佐々木さんが若い頃のスナップショットや、愛犬と一緒のショット、レコーディング風景などのスライドショーとともに演奏を聴きました。写真が楽しいので、つい見入ってしまってエディの弾く所も見ないと!と視線を行ったり来たりしてしまった。
そして最後は、ピアノを弾きながら歌を披露されました。パンフレットに歌詞が書いてあるので、歌うんだ♪と楽しみにしてました。昔の演奏会でも一部の曲で歌を披露されていたので、きっとあると思っていました。CDには歌は収録されていないのですが、「歌うとみんながびっくりするので、やめました」ってそんな!(笑)歌も素敵なので音源化すればいいのに〜。エディの歌声は、オペラふうの美声です。相撲の曲なので、スライドも相撲を見に行ったときのスナップショットで、佐々木さんが国技館で相撲観戦してるの図がひたすら出るのがシュールです(笑)
全演目が終わり、深々とおじぎをして退場します。アンコールの拍手があがり、出て来てくれました。ご挨拶をしましたが、アンコール演奏はありませんでした。でも出て来て下さって嬉しかったです。感想のお手紙を募集しているそうです。三柴さんはとても真面目で、ピアノを演奏することが好きで、穏やかな人柄が伝わりました。時流に乗らなくても、三柴さんの弾くピアノはジャンルを問わずたくさんの人に愛されていると思います。