「月光下騎士団大事典~ムーンライダーズデビュー30周年記念目録」
日本でオリジナルメンバーのロックバンドが現在も継続している最長のバンドがムーンライダーズです。*1
大ヒットを飛ばす事は一度もなくても、続いていけるその理由は、始めた当初からアイドルなどのバックバンドや音楽の制作をそれぞれ行って軌道に乗っていたから。ということが分かりました。
各メンバーのインタビューはなくて、鈴木慶一さんの対談が収録されている。
故・米澤嘉博氏のムーンライダーズ評が大変興味深く、楽しく読みました。（コミケの代表で漫画評論家の方ね）
そう私がムーンライダーズを知ったのは、高校生の時に（1989年ごろ）友達が好きで借りたからなのだが、その友達数人のファンになったきっかけは100％少女漫画からなのだ。1970年代の少女漫画、大島弓子の「綿の国星」（オーケンも好きなやつね。*2）「わかつきめぐみ」のイメージアルバムをムーンライダーズが作っていて、漫画家にもファンが多かったと聞いていた。ひいてはムーンライダーズのファンは、漫画ファンが多いのだろうと思います。
全アルバムレビューを読むと、持ってないアルバムがけっこうあるなぁ〜と。書いてある文章に出てくる固有名詞や用語がかなり分からない（泣）ネットで調べつつ読めばいいんだろうけど、その時間もなく。自分の知識不足を感じました。こんな文章真似しようとしても書けないよ。
プロデュースしたアイドルや企画物やミュージシャンなどの一覧が時系列に紹介されていて、もちろん筋少もちょこっとだけ名前が出てる。筋少なんかもうかなり後輩バンドなんだもんね。
ケラさんとは一緒に企画ものアルバムをやってる。ケラさんがムーンライダーズファンなのはよく知られてると思うけど。カバーやったり、芝居に引用したり、終わった時にかかる曲がムーンライダーズをよく使っている。
本発売にあたっての編集者のコメント。
INTRO | 「月光下騎士団大事典」
驚きなのは、この方が32歳（2007年当時で）ということは私より年下！うわ〜。すごい。
こういうデータ集めるのを筋少でもやりたいって思うけど、参加作品だけでもムーンライダーズに比べれば少ないけどけっこうあるし、把握しきれていない。こないだオーケンの全作品解説本が出てたから、こっちは大丈夫だけど。
やっぱりこういう本が筋少でも出て欲しい。作りたいと思う。音楽誌が書かないなんとかみたいなムック本じゃなくて、ちゃんとした本を。だって消えていくバンドではなくて、偉大なバンドだと思うから。30周年に、いやできれば25周年で。
（追記）
以前も拝見したのですが、こちらの影響を受けた／関係のある漫画リストも、なにか形になるといいなと思います。
大槻ケンヂとマンガ家。関連リスト - たまごまごごはん
