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「生き地獄天国」バンド追っかけ少女のその後


雨宮処凛さんのデビュー作で自伝本。文庫版です。
実は書籍のときに見かけたことがあって、読むと自分が辛くなってしまうので避けてたんだけど、今だからやっと読めたと思う。
家庭環境がDVとか離婚ではないが、今もたぶんどこにでもあるケースではないかな。
両親が厳格で、弟が2人いるそうなので、弟に両親の関心がいきがちなのも想像できる。
勉強してランクの高い学校に入らないと人生終わりだと脅迫されるとか、成績が良くないと怒られる。アトピーのせいでいじめを受けても両親に相談できない。
そこで出会ったヴィジュアル系バンドにはまり、追っかけになる。そこから所謂ノンストップジェットコースター状態です。Xに影響を受けているからなのか、行動が過激ですね(笑)
ヴィジュアル系追っかけからファック隊に入った頃は、筋少好きだと破門だったので隠れて聞いてたそうだ。オーケンの勧める本を全部揃えて読んだんだそうです。
人形作家を目指して上京したが、アトピーがひどくなり断念したそうです。でも作った作品を発表して、マリスミゼルのメンバーに招待状を送ったら来てもらって、それをきっかけにライブで踊り子として出たそうです。すごいー!それだけでも私も当時マリスにはまった者としては驚き。名前は書いてないけどMana様なんでしょうね。
作家になったきっかけは、サブカルイベントで興味持った人にすぐ話しかけて仲良くなり人脈を広げて、作家と知り合ってからだそうです。右翼団体に入って活動チラシに乗せる文を書いたりもしてたんですね。読む前は不思議だったが、右翼団体に入ったわけも理解できたし、脱退したのもわかりました。
とにかく思い立ったら行動するのがすごい。それで北朝鮮に行きよど号ハイジャック犯の家族と親しくなったり、イラクに行って音楽イベントに参加したり。
辛い思いをして自殺未遂したけれど、逆にその怒りや悲しみを今度は外側に、社会や世界に向けて行動しているのですね。
現代において競争社会、資本主義や恋愛至上のマスコミやなんかに合わない、生きづらいと思うのが、私もよくわかります。
年齢も近いし、私はそこまでひどくないけど子供の頃いじめにあったし、バンドにはまったのも同じだから親近感がわきます。だけど、私はオタクから来ているので、ファック隊みたいなのには興味なかった(笑)万引きやカツアゲとかもしなかったし。そこが違うところかな。オタクだった私の場合、熱意が同人誌に向かってたので。
それにしても、文庫版のあとがきの文章の感じが、オーケンのそれとソックリなので面白かった(笑)他の著作も読んでみようと思います。今後の活躍も見ていきたいです。

  • 親として考えること

親という立場から考えると、子供への接し方は重要だと思いました。
子供が苦しんでいることに気づいて、理解できるのか?難しい問題です。
著者の場合は、母が厳しい父に束縛されてたので一緒に責められて、逃げ場がなかったのではと思う。
母も自分の意見を持って、自立した個人であったほうがいいと考えます。

  • 音楽は人を救うけど、本も必要

苦しんでいるときに、バンド、音楽は救ってくれるけれども、本も必要ということ。今ならネットもあるけれど、自殺サイトとかよけいにはまってしまうかもしれない。だから、困ったり苦しいときは、古今東西の本を読むことは、救いになるはず。
私は学生の頃は、バンドや同人誌にはまるおかげで、本はあまり読まなかった。大人になって困ったり苦しんだ時に、色々な本を読んで助かったことがあるので、若い頃から読んでおくといいと思いました。

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