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「週刊現代」編集長が語る編集の仕事

「働く、編集者―これで御代をいただきます。」加藤 晴之

こちら読みました。講談社「週刊現代」の編集長が書いた本です。
漫画「働きマン」のモデルになってるのは週刊現代ということで、現実の編集者の仕事とはどんなものか知ることができます。漫画は分かりやすく描かれていますが、現実はもっとすざまじく、複雑で難しいと感じました。
プロの編集者とはどんなものか、どうあるべきかを熱く語っています。
編集者を目指す人向けのスクールでの授業の内容が紹介されています。
裁判を傍聴して、それを記事にして見出しを付けるのだそうです。
私は知らなかったのですが、裁判を傍聴したときにメモを取ることは、つい8年前まで禁止だったそうなのです。さらに、現在でも裁判中の写真、映像を撮ることは禁止です。しかし、昔、戦前は写真が禁止ではなかったというのです。それは何故か。それだけではなく、警察や官僚、スポーツ界、企業などにおいても、新聞やTV等のマスコミと癒着している構造があるのだそうです。
「週刊現代」は、電車の吊り広告が見当たらないなと思ってたのですが、読んでそのわけが分かりましたw
取材される側は不都合を隠したいがために、掲載を止めさせようと圧力をかけたり、便宜を計ろうとしたり、金品を渡そうとすることも少なくないそうです。しかしそれに屈せず、反社会性を暴くことが週刊誌の役割だということに、感銘を受けました。